着物のマナーを再確認しておきましょう

最近では、着物を着る機会がめっきり少なくなってきています。普段はなかなか着ないものだからこそ、よくわからないというのが着物のマナーの実情です。しかし、ここぞという大切な場面にこそ着る機会が多いものでもありますから、やはりしっかりとマナーを再確認しておくことをおすすめします。着物にはマナーがあることによって、着物を着るということに対して敷居が高くなっているともいえますが、さまざまなマナーをしっかり守って着るからこそ、そこに込められた想いというものも伝わるのです。ハレの日、悲しみの日といった冠婚葬祭はもちろん、季節によっても着物には決まりがあります。そのようなマナーや決まりを知れば知るほど奥が深く、面白いのが着物の世界。日本人ですから、かっこよく着物を着こなしましょう。

ここに注意したい。ハレの日の着物選び

着物を着る機会といえば、結婚式が第一に考えられます。大切な人、友達の結婚式には、着物を美しく着こなしたいものです。しかし、ここで注意しておきたいのが着物選びです。着物にはそれぞれ格があり、結婚式で着用できる着物は限られています。例えば、未婚の女性ならやはり華やかな振袖が礼装となります。また、振袖には大振袖、中振袖、小振袖といって袖の長さで分類されますが、新婦の衣装と色・柄や格がかち合わないように配慮する必要があります。親族の場合は留袖を着ます。色留袖は黒留袖の略式と位置付けられていますが、五つ紋が入っていれば礼装として扱われます。訪問着は、いわばパーティードレスのようなもので、準礼装に位置付けられています。様々な色柄が楽しめるのが訪問着の魅力です。縫い目にわたって華やかな色柄のある訪問着より格下となるのが付下げです。以上、付下げまでの4種類が、結婚式で着ることができる着物です。

季節感を楽しむ大人のための着物の着こなし

着物は知れば知るほど、面白いものです。格式だけでなく季節でも、着物は変わりますし、柄や小物、帯などを組み合わせて季節感を取り入れた着こなしというのも着物の楽しみの一つと言えます。着物は、洋服以上に繊細に季節の移ろいを取り入れるものなのです。着物の衣替えは、3回あります。まず、10月から5月までは透けない表地に裏地がついた「袷(あわせ)」を着ます。6月、9月といった季節の合間は裏地のない「単衣(ひとえ)」、7月、8月の真夏には「薄物」という透け感のある着物を着ます。柄は四季折々の意匠があり、さりげなく先取りするのが粋な着こなしとされています。例えば桜の季節には、桜ではなく藤などの柄の着物をまとうのです。さらに装飾品の小物で遊び心を演出してみましょう。半襟や帯留めでも季節感を出すことができます。このように柄、帯、小物などの組み合わせで着物のおしゃれを楽しんでみてはいかがでしょう。